「給水車」を贈る理由について
新しいエコビレッジ「Green Magic Home」概要
こんにちは。
ウィネメン・ウィントゥ族の生き方に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
僕はみんなからポムと呼ばれています。
酋長カーリーンの息子であり、
アーティストであり、
セレモニーの時にはダンサーでもあります。
部族の文化を守る活動ではリーダーをしています。
ここではまず、僕たち若い世代が中心になって進めている新しいエコビレッジの構想をシェアします。
Green Magic Home
エコビレッジ構想のキーワード
Round House(祈りの場)
すべてのものの中心であり、根本となるのは「祈り」です。スピリットに対する畏敬の気持ちが、すべての生活に浸透しています。コミュニティ全体でセレモニーをすることが、ヒーリングであり、部族を一つにまとめる要となります。
波動の高い食べ物
シャスタの水の波動の高さは世界的にも有名です。もちろん土壌もそうです。僕たちが主食としてきたドングリはスーパーフードのひとつで、栽培し、広げていきたい食材です。この地でバイブスの高い野菜や果実を生み出していきます。
NFT, トークン
伝統文化を守り、生かすためにテクノロジーの力を最大限に利用します。部族のアートをモチーフにしたデザインのNFTは既に日本のアートショーに出品したことがあります。太古からの叡智と最先端テクノロジーはどちらも宇宙的で親和性があります。
サーモン
サーモンは、川で生まれ、海へ旅立ち、また戻ってくるという、まさに水を結ぶ存在です。彼らが戻ってくるかどうかは、その土地の水が健康かどうかの指標となります。再びサーモンが戻って来られるよう、植林をして緑地化を進め、土地を整えます。
僕たちは、10年ほど前からこの構想を持って準備してきて、ようやくこの2023年の春、土地と建物を購入するためのプロジェクト[Green Magic Home]を立ち上げ、クラウドファンディングを始めることができました。
ただ、たとえ土地と建物が手に入っても、部族の人々の気持ちが「祈りの場」を共に建てることに向かえなければ、この構想は完成しません。人々の苦しい生活に少しでもゆとりを生まれれば、そのエネルギーを循環させることができます。
このことを伝えたら、国を超えた家族たちが理解してくれたことに驚いているし、感謝しています。
給水車を贈る理由
その1
先住民の人々に雇用を生むことができる。
頻繁に起きる山火事や干ばつの際、政府が主導して地方に住む人々から応援を求め、被災地域に派遣します。一度、出動すれば多額の現金が手に入りますが、給水車を持っているほとんどが都市部の大企業であるため、彼らの収益となってしまい、地域に還元されることがありません。給水車を持っている先住民族はほぼいません。
そうして雇用を生むことができ、それで生まれた収益をコミュニティ全体に回すことができます。
その2
「水」が必要な場面で自分たちで問題を解決することができる。
干ばつや水不足によって、水が必要になった地域に直接運ぶことができます。政府からの要請があって仕事として出動するだけでなく、地域同士で助け合いのネットワークを広げることができます。これは、長年、自分たちの問題をどうすることもできず、無力感を抱えがちだった人々にとって、大きな精神的なサポートになります。
その3
「シャスタの水」を運ぶことに大きな価値がある。
シャスタの水は波動が高くて有名ですが、神聖なものとして扱われることが忘れられ、多くはビジネスによって買収されてきました。大切な水源を守るため、企業と先住民が裁判で争い、先住民側が勝訴した歴史もあります。将来的に先住民族が自らの手で自分たちの水を運ぶことができることは、大きな価値となるでしょう。
水に感謝し、尊み、祈りを捧げてきた彼ら。
そんな彼らはずっと森と共に生き、森を再生し、水源を守ってきた部族。
自分たちを生んだ土地を整え、そのために働くことは、彼らにとって自然なこと。
今は、現代社会での生活に合わせ、お金を手に入れるために土地の外に仕事を求めている状況だが、彼らの土地に、彼らの役割に合った仕事が生まれ、それによって必要な経済も循環すれば、部族が部族の誇りを失わずに、彼らの土地に戻って来ることができる。
そのための呼び水となる「給水車」を贈りたい。